【お客様の声】力を出し切ることの大切さを学ぶ

2019-01-22

瀕死状態から自信消滅へ

東京・築地で2002年から、専門情報誌などを発行する出版社を営み、今年で早や16年。起業してからというもの、少人数の会社なので私自身「経営者」という意識はかなり低く、一人の「編集者」として会社に関わってきていたように思います。しかし、その皺寄せが年々会社にダメージを与え続け、当社はじわじわと「瀕死状態」に陥っていきました。

来る日も来る日も見ているだけでは増えていくはずもない資金繰り表とのにらめっこ。借入額も膨らみ続けました。自力経営の限界を感じ、知り合いの企業の社長を訪ね、今思えば事業計画書とは言えないような稚拙な資料を見せながら、出資のお願いに頭を下げて回ったこともありました。そのたびに(当たり前ですが)「赤字の会社に出資は無理」、「この際、会社を畳んだほうがいいんじゃない!」「続けていくこと自体がもう無理でしょ?!」等々、デリカシーの欠片もないキツイ言葉の数々に、私の中にほんの少し残っていた”自信”も消滅していきました。

佐賀-東京の”遠距離恋愛”ならぬ”遠距離指導”

そんな私を心配して、佐賀で起業していた友人が紹介してくれたのが税理士の公門先生でした。どんな先生なのか、早速ホームページを拝見してみると「佐賀の中小企業を元氣にする」という文字がパッと飛び込んできました。その文字に背中を押され、自分に最後の決断を下すつもりで、当社の過去5年分の「恥ずかしい決算書」(笑)を先生にお送りしたのです。2015年のことでした。

品川駅近くの喫茶店で初めて公門先生にお会いしたのですが、開口一番言われた言葉が「社長、まだやっていないことがたくさんあるんじゃないですか?」…でした。それは私が言われるであろうと想像していた言葉とは真逆のものだったので、とてもビックリしました。しかし、そうは言われても何から取り掛かったらいいものか…。すでに当社は「気持ち」や「やる気」だけではどうにもならないところまできていましたから。

その後、2回目の面談をしていただいた後、「うちの会社をみていただけませんか」とお願いしました。私には指南役が必要だったのです。快く引き受けていただき、そこから先生と二人三脚で当社の大改革がスタートしました。先生の指導はまずすべて「肯定」から始まること。これは経営者として自信を失いかけていた私にとって、思いも寄らぬカンフル剤となりました。上から目線のありきたりな指導ではなく、まさに一緒に考え、走ってくれる「伴走者」のような存在で、その指導内容に今まで何度目からウロコが落ちたかわかりません(笑)。知識不足も実感しました。

ま、まさかのV・V・V、V字回復!!

そして先生に指導していただいた初めての決算の結果は……残念ながら「撃沈」でした。そりゃそうです。今までが今まででしたから(笑)。翌年に向けては、とにかく±0を目標に掲げ、スタッフとともに必死で数字を追いかけました。すると先生の指導から2年目の決算でなんと±0どころか単年度黒字を達成することができたのです。この時は、本当に嬉しくて、長年当社を支え続けてくれたD銀行へ「堂々と」決算書を提出しに行きました。そして指導3年目の今年はさらに売上がプラスされ、目標数値を大幅に上回り2年連続の黒字という「奇跡」(笑)を起こすことができました。

昨今の出版業界の台所事情はどこもかしこも苦しくなっており、当社のような超零細の専門出版社は言わずもがなです。生き残りをかけて日々戦いは続いていきますが、これからも自分が向かっていく先に何が見えているのか、自分は何が見たいのかを自問自答し、確認しながら、新しい目標や夢に向かって前へ前へと進んでいきたいと思っています。